夏休みも一週間を過ぎ子供も大人も夏休み時間の生活に。
むせ返るような昼下がり外に出ると夏草の匂い。
小さい頃、川遊びに出掛けた帰り道の匂い。
味や匂いや色は言葉で理屈で得た知識の遥か奥底に
しっかりと記憶として宿っていることを巡る季節の中でいつも再確認する。
今、とても小さな人もいつかは大人に。
今、すっかり大きな人はいつかの子供で。
人はいろんな記憶の中で笑ったり泣いた怒ったりしてきたこと。
そして大切なことはなんなのかを見失わないように。
夏草の匂いが心を軽やかにしてくれた日のお話。